当ブログでも何度かお伝えしていますが、ALL ENGLISHでレッスンを行っています。そしてそれは、講師が聞く→生徒が答える という一方通行のレッスンではなくて、講師&生徒間、生徒同士でのコミュニケーションも英語で行うということを目指しています。
決まったことだけを受け答えするのではなく、自主的な発話を促しつつ、かつ、ターゲットとなる単語やフレーズを自ら使うことができるかを確認する。
それらを毎回のレッスンの中で戦略を立てながら行います。
特別レッスンクリスマス編では、このようなスノーマンを登場させました。まず、登場させた時点で子供たちの笑いが起こり、Snowman! It's a snowman! と。こちらが何も言わなくても大合唱。ボードに貼りそれを指さしてわざと Is that OK? と聞いてみると、No~~~!の嵐。そこで、Why?と聞くと、Because no face! と即答。それに続いて、No eyes! No nose! No bucket! No buttons! 等々、出てくる出てくる・・・。最後には、(The) snowman has no face!!! という一文まで。
私から聞いた問いかけは、Is that OK? とWhy?のみ。でも子供たちの方から関連ある言葉は全部言ってくれましたし、最後には文までも。
ここまでで、どこまで単語を知っているか?文はどうか?ということが、大まかには確認できます。
そしてそこで登場のBody Parts。ここでは意図的に、大小大きさの違う目。長さの違う鼻。色違いの帽子などを用意。すると、どちらが良い?って聞けば、子供たちの方から自然と、Big! Big eyes, please! Red hat, please! のような言葉がどんどん出てきました。
モンテッソーリ教育の中で使用される「教具」の特徴として、「性質の孤立化」という言葉があります。「注目させたい性質のみを異なるものにし、それ以外のものはすべて統一する」ということ。
例えばあるものの「大きさ」を比べたいのであれば、それ以外の性質(素材、色など)はすべて同じにする。大きさの中でも「幅」だけに注目させて比べさせたいのであれば、「幅」だけを異なるものとし、色、素材などに加えて長さや高さも均等にする、といった具合です。
色が同じだけれど大きさが異なる目。大きさは同じだけれど色が違う帽子。そういったものを意図的に2種類ずつ用意しておくことで、大きい?小さい?などと聞かなくても、こちらが形容詞を何も言わなくても、自らたくさん話してくれました。まだ色や形容詞がしっかり定着していないクラスでは難しいかもしれませんが、アクティビティを通じて定着度を確認するには良いと思います。
実際に先日のクラスでは子供たちが笑顔でたくさん話してくれました。