前回の記事(その1)の続きです。
では、オンラインレッスンはどうなのか?
オンラインレッスンの利点は、マスクを着用する必要がないので、お互いの表情が読み取りやすいことは何より良い点だと思います。ご家庭で受けていただけるので、リスクも減ります。保護者の皆さんにレッスンの様子を垣間見ていただくことができることなど、普段のレッスンとはまた別の利点もあります。
フォニックスや発音指導など、オンラインの方が子供たち一人一人の口元も確認できるので、対面レッスン以上の効果を得られる場合もあります。スクリーン越しに一人一人を注目できるので、子供一人一人の弱点や躓きに気づきやすく、実際、オンラインレッスンをしたことでグンと伸びた子もいます。
オンラインレッスンを行う際は、レッスン内容を見直し、カリキュラムを作り直します。スライドを作成して活用したりクイズを作ったり、子供たちが飽きないようにする工夫が必要です。ご家庭にあるものを事前に用意していただき、レッスン時に使用することもよくあります。子供たちが飽きずに、能動的に参加しやすいだけでなく、同じ練習をご家庭でも再現しやすい点はまさに利点の一つだと思います。
一方で、直接会うのと違ってできることが限られてしまうことがあるのも事実。空気感が伝わりづらいという面もあります。幼児クラスなどの低年齢のクラスでは子供たちがスクリーンの前で集中するのが難しいケースもあります。また、ご家庭によって使用できる端末やネット環境が違うことなども課題です。
レッスン実施の有無、および、対面レッスンにするのかオンラインレッスンにするのかの判断は、リスク管理の視点だけでなく、より良いレッスンが行えるのか、ベストなレッスンをご提供できるかどうかをもとに判断します。とりあえずレッスンを消化しないといけないからレッスンを実施する、という判断であってはならないと思います。
一日も早い収束を願いながら、子供たちにとって、保護者の皆様にとって、どういう形が良いのか、これからも試行錯誤を続けます。
日頃より当教室の方針に関して、ご理解、ご協力いただいている保護者の皆様方には感謝の気持ちでいっぱいです。