New Horizonのテキストでは中2、New Treasureのテキストでは中1で登場する「比較」。
英文法全体の中ではそこまで難しい単元ではないのですが、学生時代に勉強していて「比較=難しかった」という記憶をお持ちの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
A is ... er than B. とか、A is as ... as B. みたいな構文としてパターンで覚えたという方もいらっしゃるかもしれません。
構文をパターンで暗記し、それを活用するというのも間違った方法ではありません。
実際に問題集を解く際でも、一定の型を覚えておけば十分に対応できるというのも事実です。逆に言うと、問題集で問題を解く際に正解できていても100%理解できているとは言えないこともあることがむしろ厄介だと感じています。
① Ann is taller than Kate.
② Ann gets up earlier than Kate.
どちらも比較級ですが、①のtallerは形容詞、②のearlierは副詞ですね。
問題を解く際、taller(earlier) than が穴埋めの問題になっていた場合、これが形容詞・副詞のいずれかを意識しなくても全く問題なく解けてしまいます。
ですが、日本語から英訳(英作文)しないといけない場合、is ...er than.. という構文で暗記してしまうと、英作文の際に一瞬「???」となりませんか?
①Ann is taller than Kate. / Ann is as tall as Kate. / Ann isn't as tall as Kate.
どれも意味は異なりますが、形容詞の文ということは共通しています。
骨格の文は Ann is tall. です。
②Ann gets up earlier than Kate. / Ann gets up as early as Kate. / Ann doesn't get up as early as Kate.
どれも意味は異なりますが、副詞ということが共通しています。
骨格の文は Ann gets up early. です。
①の形容詞の方は、A is ... er than B. とか、A is as ... as B. のような構文で覚えてもすんなりかけますが、②の方はそこまでスムーズにはいかないです。
けれど、骨格の文がAnn gets up early.ということを理解していれば、まずこの文を英作文で書くことはできると思います。そのうえで、『この副詞の部分を比較表現にすればいいんだ!』と理解できていれば、…er thanを使ったパターンも、(not) as ... as のパターンもそこまで難しくありません。
副詞の場合、Ann can jump as high as Kate.のように、動詞の前に助動詞が入ることもあるでしょう。ですが、どんな場合であれ、オリジナルの骨格の文章を書くことができれば、比較級だろうと、as ... as の文章だろうと、最上級だろうと、どれもそこまで難しくないのです。一方で、構文パターンで暗記して対応しようとすると逆に混乱しかねないですし、全パターンを構文として覚えるとなると暗記するパターンが増えてしまうばかりです。
暗記だけに限らず、日ごろから文法を意識して取り組もう!と話していますが、「それってどういうこと?」という意味が、少しでも伝わればと思います。