今日の絵本紹介はこちら。
中を開くとこんな感じ。
アルファベットがA~Zまで書かれていて、それぞれのアルファベットから始まる言葉が2つずつ紹介されています。2個目はこんな感じで隠れていて、めくると出てきます。
そしてこの本の何よりの特徴がこちら。
このようにアルファベットに書き順が書かれていて、さらに文字の部分が溝になっているのでなぞりながら練習することが出来るのです。
モンテッソーリ教育では、「筋肉記憶」という言葉があるのですが、まだ筆圧が十分になく、鉛筆を持った状態で文字の練習を始める前に、視覚と同時に、こうした指先から文字を書く感覚を覚えることで、書く前の土台作りをするという考え方があります。モンテッソーリ教具の中では、特に「砂文字板」が有名ですね。
文字を読んだり書いたりする前の段階として、この本を読みながら、一緒にアルファベットの読み方や書き方を練習したり、それぞれのアルファベットから始まる単語を遊びながら覚えたりするのに最適な絵本。厚みもあるので丈夫であるということも、良い点だと思います。
一方で講師目線としてあえてここだけが残念というポイントをあげるとしたら・・・。アルファベットの I から始まる単語の1つがIce creamであることと、Xで始まる単語が Xylophone、X-rayであること。絵本として楽しむという点では全く問題ないのですけれど、フォニックス(26文字の音)を教えたいと思うと、I なら、Insectとか、short-i の音で始まる単語にしてほしかったな~。Xも、fox, box とかだと、/ks/の音で教えられるんですよね。でも、そうなるとXから始まる単語にはならないから、それも仕方ないかな。
とはいえ、お薦めの1冊であることは間違いありません。
A Is for Apple (Smart Kids Trace-and-Flip)
- 作者: Georgie Birkett
- 出版社/メーカー: Tiger Tales
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: ボードブック
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この本、数字バージョンも売られています。